無知蒙昧のモノ語り

映画、音楽、本、雑感などなど好きなものを好き勝手に書いてます。

『ちはやふる 下の句』〜映画感想文〜

※この記事はちょっとだけネタバレしています

 

 

ちはやふる 下の句』(2016)

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上映時間103分

監督・脚本 小林徳宏

 

広瀬すず主演で末次由紀の大ヒットコミックを実写映画化した「ちはやふる」2部作の後編。主人公・綾瀬千早と幼なじみの真島太一、綿谷新の3人を中心に、それぞれの思いを胸に競技かるたに打ち込み、全国大会を目指す高校生たちの青春を描く。キャストには、千早役の広瀬のほか、太一役に野村周平、新役に真剣佑とフレッシュな若手が集結。千早や太一と同じ瑞沢高校競技かるた部の仲間で、上白石萌音森永悠希、矢本悠馬、競技かるた界の強豪で清水尋也、松岡茉優らが共演している。(以上、映画.comより)

 

予告編

www.youtube.com

 

 

 

 

 

「また続編で会おうね!」、、、「いつや?(涙目)」

 

 

 

 

 はい。原作のファンであり、「上の句」の期待以上の出来に歓喜した僕なので、実は公開初日に観に行っていました。

 

 「上の句」に関しては、主に「脚本の巧みさ」「役者陣の良さ」が印象に残ってて、青春映画として、明快な作品だったと感想を述べました。(上の句の感想はこちらの記事です)

 

 で、今回の「下の句」ですが、前作とは結構トーンが違う映画だなぁと思いました。

前作がかるたに打ち込む中で友情を育む話なのに対して、本作は「打ち込む意味」を問う話のような気がして、その意味で前作より主人公達の葛藤のシーンが多く、ぶっちゃけ後半までは爽快感が無い映画になっていました。

 

 まぁでもこれは起承転結の起の部分は前作で終わってるから、後編としては正しい作りなのかなぁと思います。

 

 前作では「一致団結!全国大会頑張るぞー!」となった瑞沢かるた部と、「新、かるたやめるってよ。」というところで終わりましたが、今作はいきなり千早と太一が新に会いに行くところから始まります。

 

 変わってしまった友達に悶々とする千早の前に最強のクイーン若宮詩暢(松岡茉優)登場で、千早と太一のかるたへの想いにすれ違いが、、、

 

 ここからの二人が苦悩する展開はちょっと中だるみした感が否めないですが、先述した通りの構成なので、ラストにどーんとカタルシスを与えるためのものなんだろうと思います。

 それにしてもちょっと間延びした音楽の使い方とか、いわゆる「邦画っぽいなー」と言われるようなベタベタした演出など、勿体無い部分が目立っちゃってました。

 

 でも、1人になった新を千早が、孤立した千早を太一が、それぞれ「自分が強くなることで繋がろうとする」というストーリーを丁寧に描けてたのではないかと思います(必死のフォロー)

 

 

 で、そういう葛藤のシーン≒主人公たちのウジウジが長かった分、ラストの試合で葛藤を一先ず乗り越え、かるたに打ち込む意味を見出し、試合に臨む主人公たちのアクション1つ1つにはドッと感動しました。

 それと「何かに打ち込む意味とは」への原田先生の回答もよかったですねー。これは多分原作に無い映画オリジナルの台詞なので、意表を突かれてしまいボロボロに泣きました(笑)

 

 あと、やっぱり北央高校の須藤さんが「マル秘ノート」を渡すところですねはグッときましたねー。

 原作ではヒョロくんが太一に渡すんですが、部長の須藤さんが千早に渡すことで、重みが変わってくる。

 「敵だった人でさえ味方だ」っていうメッセージがより強調されていたと思います。

 

 

「何があっても、1人になってはダメなんだよ!」

 

 

 という台詞が出てきますが最終的に「誰もが1人ぼっちでは無い」というものすごく真っ当なメッセージが浮き上がってきます。これは原作が持つメッセージの1つでもありますが。

 かるたを通じて過去の言葉と繋がること、その言葉を次に繋げること、かるたを通じて人と繋がること、情熱を繋げること。

 

 改めて、この作品の「何かと繋がることの大切さ」の魅力を感じることができる映画だったかなと思いました。

 

 

 さて、ここまで色々書いてきましたが、この映画の一番大切なことをまだ書いていません。

 

 

 

 

 

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大正義、詩暢ちゃん a.k.a 松岡茉優!!!

 

 前作では「広瀬すずの魅力すげぇ!!」ってことを言ってましたが本作は「松岡茉優の色気すげぇ!!」ってことですね(雑)

 

 京言葉を使うのですが、関西人の僕としてもまったく違和感のない京都弁っぷり。京都の女性のちょっといけずな感じも完璧に演じてました。

 

 あと試合のシーンはもちろんですが、大事な場面でのアップは絶対に「瞬き」をしないんですよね。演技論でよく言われる目の演技ですが、瞬きをしないことで「不動のクイーンの貫禄」みたいなのも表現できてたんじゃないかと思います。

 

 で、広瀬すずとの試合のシーンの二人の凛々しさが半端じゃ無い。

 もう本当に画面に映ってる二人の姿が美しいんですよ。これだけで映画館に行く価値がある(暴論)

 

 ダサいキャラクターに反応するときの演じ分けも完璧だったし、本当にもう松岡茉優さんには「最高だ!」という言葉しか出てこないですね、はい。

 

 

 

 色々不満点も書きましたし、「そういえば威風堂々の使い方サイコー!」ってことを書くのを忘れたり、最後の方ただの松岡茉優賛美になっちゃいましたが、是非映画館で上の句とセットで観れる今、今観て欲しい作品です!!

 

 続編も制作されるということで、「ちはやふる 上の句&下の句」は絶対に観るべき、邦画青春映画の傑作だと思います!

 オススメです!!

 

 

 

 

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松岡茉優に鼻で笑われたい。

 

 

 

 

全巻並べると背表紙が綺麗なんですよねー

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