『呪怨 呪いの家』〜映画感想文〜
※この記事はちょっとだけネタバレしています。
『呪怨 呪いの家』(2020)
NETFLIX 全6話
監督:三宅唱
1988年、心霊研究家の小田島(荒川良々)はオカルト番組で共演した新人タレント、はるか(黒島結菜)が経験した怪現象に興味を引かれる。同じ頃、あるトラブルによって転校を余儀なくされた女子高生の聖美(里々佳)は級友たちに誘われ、“猫屋敷”と呼ばれる空き家を肝試し気分で訪れることに。6年後、ソーシャルワーカーの有安(倉科カナ)は虐待されている子どもを救おうと、必死の行動を起こす。まったく接点のなかった彼らは一軒の家を中心に引き寄せられていく。彼らを呪いの連鎖で結び付けたその家の恐るべき真実とは!?
予告編
”Jホラーの異端児『呪怨』”とは何だったのか。
高橋洋が三宅唱という若い才能を得て完成形となった「恐怖」の具現化と再構築!
凄惨な暴力と陰鬱な時代に呪われた人たちが触れる”魔”なるものを描く新しくも原点回帰な”恐怖映画”
7月3日にNETFILIXで配信された、「呪怨」シリーズの最新作にして初めてのドラマシリーズ。
続きを読む『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』〜映画感想文〜
※この記事はちょっとだけネタバレしています
『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』(2020)
上映時間 135分
監督・脚本:グレタ・ガーウィグ
「レディ・バード」のグレタ・ガーウィグ監督とシアーシャ・ローナンが再タッグを組み、ルイザ・メイ・オルコットの名作小説「若草物語」を新たな視点で映画化。南北戦争時代に力強く生きるマーチ家の4姉妹が織りなす物語を、作家志望の次女ジョーを主人公にみずみずしいタッチで描く。しっかり者の長女メグ、活発で信念を曲げない次女ジョー、内気で繊細な三女ベス、人懐っこく頑固な末っ子エイミー。女性が表現者として成功することが難しい時代に、ジョーは作家になる夢を一途に追い続けていた。性別によって決められてしまう人生を乗り越えようと、思いを寄せる幼なじみローリーからのプロポーズにも応じず、自分が信じる道を突き進むジョーだったが……。幼なじみローリーを「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメ、長女メグを「美女と野獣」のエマ・ワトソン、末っ子エイミーを「ミッドサマー」のフローレンス・ピュー、ジョーの人生に大きな影響を与えるマーチ叔母をメリル・ストリープがそれぞれ演じる。第92回アカデミー賞では作品賞はじめ計6部門でノミネートされ、衣装デザイン賞を受賞した。(以上、映画.comより)
予告編
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『デッド・ドント・ダイ』〜映画感想文〜
※この記事はちょっとだけネタバレしています
『デッド・ドント・ダイ』(2020)
上映時間 104分
監督・脚本:ジム・ジャームッシュ
鬼才ジム・ジャームッシュがビル・マーレイとアダム・ドライバーを主演にメガホンをとったゾンビコメディ。アメリカの田舎町センターヴィルにある警察署に勤務するロバートソン署長とピーターソン巡査、モリソン巡査は、他愛のない住人のトラブルの対応に日々追われていた。しかし、ダイナーで起こった変死事件から事態は一変。墓場から死者が次々とよみがえり、ゾンビが町にあふれかえってしまう。3人は日本刀を片手に救世主のごとく現れた葬儀屋のゼルダとともにゾンビたちと対峙していくが……。ジャームッシュ作品常連のマーレイ、「パターソン」に続きジャームッシュ組参加となるドライバーのほか、ティルダ・スウィントン、クロエ・セビニー、スティーブ・ブシェーミ、トム・ウェイツ、セレーナ・ゴメス、ダニー・クローバー、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、イギー・ポップらが顔をそろえる。2019年・第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。(以上、映画.comより)
予告編
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チャンタ的、大林宣彦監督入門&大林映画ベスト10【大林宣彦監督 追悼】
2016年12月1日に更新して以来、4年近く放置をしてきた本ブログを再開しようと思いたったのは2020年4月10日。
僕の最も敬愛する日本映画の巨匠、大林宣彦監督が亡くなりました。
「その日のあとで」、監督の作品を見返しながら、「映画」というものの面白さや不思議な魅力を教えてもらったのは大林作品であると再確認し、4年前のようにもっと映画と向き合う時間を作ろうと、このブログを再開させるに至りました。
で、1本目に何にしようと思った時に、ここはやはり、大林監督の「花筐/HANAGATAMI」を書きたい(このブログの最初の記事は「野のなななのか」でしたし)と書き出したところ、、、
前提として「大林宣彦作品」とはどんなものなのかということを書く必要があると思いまして。いわゆる「普通の」映画とは違うので、、、
そんなわけで、勝手に大林作品入門として、僭越ながら僕なりのポイントを解説していこうと思います!
7月31日(金)には最新作にして遺作の「海辺の映画館—キネマの玉手箱」も控えておりますので、大林作品を鑑賞するときの補助線になれば、、、
続きを読む『花筐/HANAGATAMI』〜映画感想文〜 【大林宣彦監督 追悼】
「備忘録的に映画の感想を残したい!」「書くことで整理できるし、映画について考えてる時が楽しい!」「誰も映画の話聞いてくれないから思う存分吐き出したい!」「あわよくばたくさんの人に読んでもらって承認欲求を満たしたい!」、、、
という風に始めたこの映画ブログ。
「ちょっと休もう」「この映画は別に僕が書かなくても、、、」とかなにかと言い訳を見つけてはサボりにサボり、気づけば元号が変わり、転職をし、4年の月日が経ってました(笑)
ブログを書かなくなってからも相変わらず映画を見ていて、その辺は「年間ベスト!」みたいな感じでまとめて書こうと思っているのですが。(何しろ細かいとこまで覚えていないので…)
さて、どうでもいい前置きはこの辺までにして、、、
このブログを再開するにあたり、何を1本目にしようかと思っていたところ、
今年の4月10日に、僕の最も敬愛する日本映画の巨匠、大林宣彦監督の訃報というものがありまして、、、
本当にショックで悲しくてその夜は寝られなかったりして。
さらに、新型コロナウイルスの影響で色んな映画が公開延期になったことで、
本来であれば亡くなった当日の4月10日に公開予定だった監督の新作、「海辺の映画館 −キネマの玉手箱」も公開延期に。
この機会にと、大林監督の映画を見返していたところに、「海辺の映画館―キネマの玉手箱」の公開日が7月31日(金)に決定したというニュースがやってきまして!
ということで、ブログ再開の1本目の映画は大林監督の直近の作品にして、監督節が炸裂しまくった作品、「花筐/HANAGATAMI」にしたいと思った次第であります。
※この記事はちょっとだけネタバレしています
『花筐/HANAGATAMI』(2017)
上映時間 169分
名匠・大林宣彦監督が、1977年のデビュー作「HOUSE ハウス」より以前に書き上げていた幻の脚本を映画化し、「この空の花」「野のなななのか」に続く戦争3部作の最終章として撮り上げた青春群像劇。檀一雄の純文学「花筐」を原作に、戦争の足音が迫る時代を懸命に生きる若者たちの友情や恋を赤裸々に描き出す。1941年、春。佐賀県唐津市の叔母のもとに身を寄せている17歳の俊彦は、アポロ神のような鵜飼、虚無僧のような吉良、お調子者の阿蘇ら個性豊かな学友たちと共に「勇気を試す冒険」に興じる日々を送っていた。肺病を患う従妹・美那に思いを寄せる俊彦だったが、その一方で女友達のあきねや千歳と青春を謳歌している。そんな彼らの日常は、いつしか恐ろしい戦争の渦に飲み込まれていき……。大林監督作の常連俳優・窪塚俊介が俊彦役で主演を務め、俊彦が憧れを抱く美少年・鵜飼役を「無限の住人」の満島真之介、ヒロイン・美那役を「江ノ島プリズム」の矢作穂香がそれぞれ演じる。(以上、映画.comより)
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